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月経量が多い(過多月経)

月経量が多い(過多月経)

月経量が多い、いわゆる過多月経は、女性にとって深刻な悩みの種です。毎月の生理が憂鬱になるだけでなく、日常生活にも支障をきたすことがあります。具体的には、1回の生理で80ml以上の出血がある場合や、生理期間が7日以上続く場合、夜用ナプキンを頻繁に交換しなければならない状態などが挙げられます。また、過多月経が続くと、貧血を引き起こし、めまいや息切れ、倦怠感などの症状が現れることもあります。

過多月経の原因

過多月経の原因は多岐にわたります。主な原因としては、以下のものが挙げられます。

  • 子宮筋腫や子宮内膜ポリープなどの器質的な異常
  • ホルモンバランスの乱れ
  • 子宮内膜増殖症
  • 血液凝固異常
  • 子宮内避妊具(IUD)の使用
  • 特定の薬剤の使用
  • 甲状腺機能異常

特に、子宮筋腫は過多月経の最も一般的な原因の一つです。子宮筋腫は、子宮の筋肉にできる良性の腫瘍で、子宮内膜の面積を広げたり、子宮の収縮を妨げたりすることで、出血量を増加させます。ホルモンバランスの乱れも、子宮内膜の剥離を不安定にし、出血量を増やすことがあります。

過多月経によって引き起こされる病気

過多月経が長期間続くと、様々な病気を引き起こす可能性があります。代表的なものとしては、以下のものが挙げられます。

  • 鉄欠乏性貧血
  • 子宮内膜異型増殖症

鉄欠乏性貧血は、出血量の増加によって体内の鉄分が不足することで起こります。貧血が進行すると、動悸や息切れ、倦怠感などの症状が現れ、日常生活に支障をきたすことがあります。また、子宮内膜異型増殖症は、子宮内膜が異常に増殖する病気で、放置すると子宮体がんのリスクが高まる可能性があります。

過多月経の処置や治療法

過多月経の治療法は、原因や症状の程度によって異なります。当院では、患者さんの状態を丁寧に診察し、最適な治療法をご提案いたします。手術が必要な場合は管理施設へご紹介いたします。

薬物療法

ホルモン剤や止血剤などを用いて、出血量をコントロールします。低用量ピルは、ホルモンバランスを整え、子宮内膜を安定させる効果があります。また、黄体ホルモン製剤は、子宮内膜の増殖を抑制し、出血量を減らす効果があります。止血剤は、一時的に出血を抑える効果がありますが、根本的な治療にはなりません。

手術療法

子宮筋腫や子宮内膜ポリープなどの器質的な異常が原因の場合、手術による摘出が必要となることがあります。手術法には、子宮鏡下手術、腹腔鏡下手術、開腹手術などがあります。手術を検討する場合には、総合病院へ紹介させていただきます。

子宮内膜アブレーション

子宮内膜アブレーションは、子宮内膜をレーザーや電気メスで焼灼する治療法です。子宮内膜を薄くすることで、出血量を減らす効果があります。手術時間は短く、体への負担も少ないですが、妊娠を希望される方には適していません。

過多月経についてのよくある質問

Q1. 過多月経は放置しても大丈夫ですか?

A1. 過多月経を放置すると、貧血や子宮内膜異型増殖症などの病気を引き起こす可能性があります。また、日常生活にも支障をきたすことがありますので、早めの受診をおすすめします。

Q2. 過多月経の治療期間はどのくらいですか?

A2. 治療法や症状の程度によって異なります。薬物療法は、数ヶ月から数年単位で継続することがあります。手術療法や子宮内膜アブレーションは、1回の治療で効果が得られることが多いですが、再発する可能性もあります。

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